ブルートパーズ

2007年11月11日 (日) 16 : 39
トパーズという石には、色々なカラーがあり、有名なのはコニャックカラーのものが最上級といわれる、「インペリアルトパーズ」ですが、そのほかにも、ピンク、オレンジ、シャンペンカラー、無色のものなど、さまざまな色があります。
今までにも触れたことがあるけれど、この「多色展開」のストーンというのは、総じて優秀(ここで、優劣感覚を持ち出すのもなんですが)なパワストが多い、と感じます。
チタン照射の「ミスティックトパーズ」なんていう、ものすごく素敵な半マンメイドのものもあり。トパーズ版アクアオーラのような石。(このミスティックトパーズと、先日アクセで登場した「グレーオーラ」なる石、実は外見クリソツ。激嬉しい私)

表題の「ブルートパーズ」というのは、天然色のものも、希にありますけれど、かなり「うっす~いブルー」で、ほとんど透明といった感じの色です。
今、出回っている、よく見かける美しい目の覚めるような宝石ブルトパは、基本的に放射線処理をされている石。
石ビーズで美しいロンドンブルー、スイスブルーなどと呼ばれるものも、みんなそうですね。
前回、「スピリチュアル・バランス」という内容で出品していたブレスレットに使用しているタンブル形状のブルトパも、この放射線処理のブルーだと思います。


天然石ビーズとしては、非常に高価な部類で、丸玉などもたまに見かけますが、「天然石値段」に慣れてしまうとなんだかとてもお高く感じてしまう価格帯(ラリマーあたりといい勝負)で、それだけで神々しく感じられますが^^、実際に「宝石」としては、貴石であるダイヤモンドやルビー、エメラルド、サファイヤなどに比べると、非常にリーズナブルで、大きなカラットの石が多いです。
(指輪などで10万円以内でこの大きさの石、って、ブルトパじゃないとありえないな、という感じです)
私が昔買って持っている指輪なども、でか石です。


この石は、ケイ酸塩鉱物で、見た目水晶に似ていたりもしますが、硬質感があり(実際に、モース硬度8で、ダイヤモンドに準ずる硬度のようです)輝きが微妙に違います。


一般的に言われている意味は、ブルートパーズ限定のものは少ないです。
「創造性、感受性を高め、霊的能力を強め、幸福、友愛、希望をもたらす石」というのが、おなじみ「パワーストーン百科全書」の記述ですが、これって、あまりにも括りが大きすぎる、という印象ですよね。
古代の人々は、「太陽神ラーの力が宿る石」として、黄色のトパーズを珍重したようです。
中世では、「霊的能力を高め、運命を好転させる石」として、扱われていたようです。

ブルートパーズ限定の意味では、明朗な自己表現の石、冷静さを取り戻す、毅然とした自己を保つ、などが謳われているようですね。黒魔術から身を守る、というのも見つけましたが、黒魔術まではどうか分かりませんが、「人から受ける黒い感情」へのシールドは貼ってくれるように感じます。それを受け取って疲弊しないようにしてくれる、ずいぶん働き者の石ですね。


ところで、私はこの石に対してどう感じているか、というと、「ブルートパーズ」に関して、ですが、自分の経験上ではこの「運命を好転させる」、つまり「逆境から一転させる」感覚があります。
そして、ブルーの特性として「自分を正確に表現する必要のある場面」で、力強い味方になってくれる石かと。



この話は、以前にも書いた記憶があるのですが、
ここに「ブルートパーズ」が、大きく関与しています。


昔、宝石大好き人間だった、石の意味など何も知らず、石が発している波動や表情、コトバなんかについても「さっぱり」だった頃なのですが、このブルートパーズの大粒のリングを、ふたつ、なんだか知りませんが、たいしてお金もないのに、立て続けに購入したことがあるのですが、この時期、実は「超、逆境」の中におりました。(この頃は、シトリンのリングもふたつ買っていましたね)


作詞家活動もしながらですが、ずっと「社会人」から離れた専業主婦だったのが、急遽、生活のために固定収入が必要になる事態が起こり、いざ、就職、となった私を待っていたのは、「未経験の営業職」でした。
事務職の面接で行った会社で、「キミ、営業のほうが向いてる」と言われ、採用されたものの、「試用期間中ノルマ」があやしくなっていた頃。しかし、ノルマ不達成の3ヶ月経過後、即日この会社は結局クビになりましたけど。


え? ぜんぜん、石が役に立ってないじゃん・・・って話に、ここまでなら感じるのですが。


生活のために抜き差しならぬ事態で就職して、突然クビになれば、普通はかなり絶望するんですけれど、なぜか非常に晴れ晴れとした気持ちで、次の職も「同種の営業職」の求人を見つけだし、「わずか3ヶ月の経験者、しかもノルマ不達成でクビ、その前は社会人生活のブランクあり」の立場でありながら、並みいる営業経験者の面々の中で、なぜか私ひとりが採用されたのでした。
クビから1ヶ月たたないうちの展開でした。


ブルートパーズの指輪は、新しい会社の面接の時に身につけていました。あまりに大きいため、もちろん面接現場ではポケットに外してしまっていましたが。


この話にはまだオマケがあって、私がクビになった会社は、新しい会社に移った3ヶ月後にテレビニュースで知ったのですが、「詐欺会社」でした。
役員は逮捕、当然、会社はなくなり、社員だった人たちも、即効路頭に迷うことになり、大変だったようです。
そのニュースのこれまた半年後くらいに、偶然、その会社でいっしょだった同僚にばったり会い、ニュース当時の話を聞いて、
「すっごい、あなたは運がよかったんですよ~、あのタイミングで“辞めていて”。」と言われました。
まぁ、辞めさせられることが決まり、会社を去る時には、「ひと声」もかけてくれなかった人でしたが、バツが悪そうにそう言ってました。(私が真っ昼間荷物をまとめ、会社を去る時に、たったひとり、「涙で見送ってくれた女子」は、なんと警察の捜査が入る前の月に、自分から辞めていったそうで、「やっぱ、守られている人、っていうのは、そういう人格なのだ」と思ったことを憶えています)そして、「その会社で成績があがらなかったということは、人を騙さずに済んだ、ということである」、ということに、後からどれだけ感謝したか、わかりません。すごく救われた気持ちがしたものでしたし、「守られている、導かれている」ことへの感謝を忘れていた自分に、その偶然を演出した石はなんだったんだろう・・・? というのを思い出せずにいます。その頃は、もう天然石ブレスとか、ひそかにしはじめていた頃だったけど。ルチルかな。


今でも、このブルートパーズのリングや、シトリンのリングを見ると、あの「逆境」の頃を思い出します。
そして、「この色々あとから後悔するタイプの私が、なぜか、まったく後を振り返らず、落ち込みもせず、前だけ見ていた、自分の可能性だけ見ていた」のは、どう考えても、彼らのチカラです。

「ふだんの自分と、なんか違うんだよな~。なぜか自分を不幸だと思わないし、やけに希望を感じてるのが、ホントに不思議。」
ということには、当時さすがに気が付いていましたが、
これが、「ブルートパーズとシトリンの仕業だったのか・・・・・・・」ってことに気が付いたのは、ずっとずっとそれからまた何年も経ってからのことです。どちらも、「思い煩う」ってことをさせない石ですよね、よく考えてみると。


ま、私にとっては、そういう石です。


ブルートパーズは、他の石と組み合わせても、その存在だけが浮き足立つこともなく、調和感と、他の石のサポートまでしちゃうような力強さがあります。独特の光を持つ石で、古代の人々が、「太陽神の力が宿る石」と感じていた気持ちもわかります。
はっきりとした直線的な「意志」がありながらも、それは「威圧的な」ものではなく、いわゆる、心の中に涼しい風がいつも吹いているような、そういう感覚です。
気持ちが晴れない時に、私にとっては、最適の相棒ですね。


そうそう、特に意図したわけではないのですが、
ブルートパーズ、というか、トパーズは、11月生まれの方の誕生石なんですね。
オメデトウございます。


次回アクセサリにも、このブルトパのビーズを使ったアクセサリも、ご用意できると良いな~、と思っていますが、ブルートパーズは、宝石としてはポピュラリティありますので、すでにお持ちの方も多いはず。
いちど、そういう目で、「石との日々をふりかえってみる」と、心当たりのある経験されている方もいらっしゃるんじゃないかしら、と思いますが、いかがでしょうか。



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カテゴリ :  敗者復活stone
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