石が好きだと石が売れない?

2019年06月11日 (火) 13 : 06
昨日の記事の続きのような話ですけれど。

Cute石博士に出会って、色々お話していて「あ~そうか、そうかもしれないね~」と思ったこととか。

昨日出会ったお嬢さんは、ものすごく石に関して博学で、「そんなこと、売ってる石屋の人々でも知らないよ」的な石ヲタでもあって(笑)私はこういうレベルの人に石を売ってもらいたいと^^まぁ思わなくもなく。

(いやほんとうにですね、”売っている店の人だから石に詳しい”みたいなのは迷信(笑)で、実際そうじゃないですから…)

石屋できるよね? というような話を振ってみたところ、

「え!! 自分が集めた石が宝物すぎて、売るなんてできません」という予期せぬ答えが帰ってきたんですよ。

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あ~これはまぁ、わからないでもないな~感は、もちろん、ありました。

これ二度と手に入らないだろうな、的なものとか、ありますよね。
いわゆるレア品であったり、奇跡的形状、品質とか、そういうレベルの原石とかだと、とくにそうかもしれません(笑)。

こういうのは「ビーズ」でもございまして。
ロット時期もそうですし、出ている時が華、的な部分のある石ビーズ、原石に準じるところありますけれど、石の世界は一期一会というか、逃すと次がないようなところもあるから。

もうすでに買っていただいてお金をいただいているんだから(笑)アレコレはないですが^^、そうですね、正直、私にも「あれ、早まったな…急いで売らなくても良かったかな」のように、思い起こされるような(笑)そういう石ってないわけではないですよね。

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確かに、「好きなことを仕事に」と言っても、

「好き過ぎて、仕事にならない(金銭となんかじゃ変えられない)」っぽい感覚っていうのがあるかもしれませんね。

意外と、こういう方、多いのかもしれない。

とくにマニアックな(笑)人には、起こり得る傾向かもしれないんですが。

そういう場合、「石屋ができるなんて(人に売ることができるなんて)本当は石が好きじゃないからデキるのでわ?」というふうに観えていても(笑)おかしくないかもしれないですね。

石売りたちが、ただの転売ヤーに正直見える瞬間、っていうのも^^あったりね(いやこれ、自分も時々原石、売っていながら^^やっぱりあるんだよなぁ…)。

好きじゃない人のほうが、確かに、ただ手放す、という点においては、やりやすいのかも。

だから、天然石業界ではたらいている人々が、必ずしも、買う側の人以上に石が好きだったり石の知識を持っていなかったりすることもあります。

あれですよ、

好きすぎて自分のコレクション手放す感覚になっちゃう人は、「会社員としてその業界で自分の才能を活かす」みたいな、組織の中での仕事をとりあえずやってみる、のような、ワンクッションがあるといいのかもしれません。

なにがなんでも独立して何かをやる必要はありません。

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私が原石あつかえないのは、そういう好き過ぎて惜しんでしまう感覚もあるのかな? と考えてみたんですが。

う~ん。

どうも視点が、「石アクセサリにできるかできないか」のところに集結していくところもありまして。

透明アクアマリンをやめといたのも、さすがにこれはぶら下げられない…(=私がコレを仕入れてどうするのだ)へつながってしまうので(笑)あれがもう少しだけ一回り小ぶりでワイヤーラップできるサイズだったら、財布の中のお金も石にはお見通し(笑)でしょうから、仕入れたかもしれないな~…とあとから思いました。
(ぎりぎりこれならイケるかなの許容重量を超えていましたので)

原石にこの値段を出すのであれば、「巨石アクアマリンビーズ」で(笑)探したいかな…
という、まぁ、そういう”バーター”のような発想が出てくる時点で^^、違うかな、というわけです。
(巨石の透明アクアマリンビーズも、めっさお高いです。ていうか、「ない」です。それだけのサイズのアクアマリンビーズがつくれる透明原石じたいが極小ですから。そういう意味では、アクアマリンの大きな透明結晶は付加価値はあります)

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そういう私が、それでもうっかり仕入れることのある原石系というのもあるんですが。

お宝系は存在することは存在します(笑)。

たいてい、あとからもっといいのが出てくることはありません。
(出てくることがゼロではないですが、確率としては低いかも。あと、お値段が、いいものは経年で少なくなるぶん、高くなりますから。そこらへんもありますし)

私が、原石方向一辺倒の石売りに着手できないのは(笑)私の中にも「隠れ”お宝過ぎて手放せない”石ヲタ傾向」もあるからなのかもしれないけれど^^。

まぁ、それだけ、実質的に、いい原石を取り揃えるというのも、カンタンなことではありません。
(この前言ってた、「近年、石屋をやる人が増えている」に対して、長年石屋を地道にやってきた側からすると、快いものではない…という部分があるようだ、という話は、まぁ、こういう”苦労”みたいなものが、過小評価されて埋もれていく感覚を持ってしまうから…的なところもあるんじゃないのかな)

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ちなみに石ヲタでも、ビーズやアクセサリなら手放せるのか? って話ですけれど^^、昨日、思ったのは。
なんでしょうか、「似合う人に手にしてもらえる喜びは、自分自身のそこへの執着を超える」というか(笑)。

そういう感じ、あります。
私が持っていなくてもいいのです。

石アクセサリのかたちになっているもののほうが、

「石たちにとっても、彼らを必要な人、彼らに似合う人が見つけやすくなる」

感じがあると思いました。

たぶん、自分は、無意識にこれを、大昔に悟っていた感があったんだと思います。

だから、「原石のほうが自然」のような自然派志向石好きさんもまぁいるわけなのですが、私は、石アクセサリをご提供する方面へひた走っていき、今現在がある感じがあります。

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カテゴリ :  高次ガイダンス
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