外側から見たStone業界

2006年02月26日 (日) 12 : 54
これは私が、あくまでも私個人の感じ方なので、真偽のほどは定かではない話。
なんとなく、以前から「似てる」と思っていた。
不動産業界と、石業界って、なんか似てるというか、共通項が多い。

扱う金額の大きさの違いはあれど、「世界にひとつしかない」を謳う点。
土地も建物も確かに一点ものなのだ。そこにしかない。
マンションだって、部屋のちょっとした向き、階数が変われば、そこに広がる景色は変わる。
そして、その価格の微妙な点。これも、実は明確な基準はない。
別に、売主は売りたい値段で売っていいのだ。
慣習で、家賃相場で、価格が決まる、「まわりがこのくらいだから、うちも」という、値付けを決めるやり方で、これが周辺相場から大きく逸脱して「安い」価格にすることを、不動産屋は嫌う。ひとつこういうものが出てくると、価格の維持、付加価値の維持が困難になる、というのも、そのひとつの理由。

天然石の価格も、似たようなところがある。
「石のグレードが高いモノ」「産出量が少ないもの」に対する、まったくの人間がどうすることもできない希少性部分を謳った、価格維持はなされている。
そして、金相場のようには動かないけれど、たとえば同じ卸売店で売る似たようなグレードのものであっても、そのときそのときの時価という要因、プラス、為替も多少関係してくる。
しかし、そういう大きな外的要因抜きに、その卸価格、つまり原材料価格が流動的であることとは別に、実際に二次的に何か形になった時の価格というものが、完全に「まったくの自由」であるという点では、不動産以上に、曖昧だ。
食べ物屋さんが、「野菜の価格が上がったから」って、いちいちメニューの価格を仕入れ相場によって変えることが、慣習的に難しいことに比べると、石とか不動産とかって、価格の固定感を買い手側に与えていないぶん、かなり商売に流動性を持たせることができる。
これは、やはり、「それしかない」と思わせることが、ある程度までは可能な「モノ」だからなのだろうと感じる。
「それしかない」という点では、音楽とか小説とか映画だって同じようなものではあるが、こっちは、「モノ」でないぶん、まだまだ弱い。
(でも発売されてから時間が経って、稀少性が認められたものは、オークションなんかではびっくりするような値付けになったりもするので、あながち、モノでなくても、人はその「稀少性」というものにとても弱いのだ、の法則が通用しないわけではない)

理屈じゃない世界に動かされている「モノ」。
そういう点と、その理屈じゃないものの周辺に流れる、ちょっとうさん臭い空気感が、とてもよく似ている業界だと思う。

そして、なんとなく「安かろう、悪かろう」な感じがする点も似ている。
その「安くても悪いものじゃないんですよ」を謳ったヒューザーがあの始末なので、「やっぱり安いには安い訳がある」という感覚を、より買い手側に植え付けるには、他の不動産屋にとってはかなりの好材料を提供したことになる。

でも、「高いからいい、というわけではない」モノが、相変わらず混在していることを、買い手は忘れてはいけない。
実際、石がらみのアクセサリーほど、その価格の根拠がよく分からない商品はないのだ。その根拠、付加価値というものに、共鳴した人が吸い寄せられて、それを手にするわけだから、それが、いい、悪い、ではないけれど。

なんで私がこんなことをぼやいているのかというと、ネットで、「アベンチュリン&水晶ピアス、6800円」なんて商品を見つけちゃったからだ。
これには、少し呆れるを通り越した感覚で、「ヲイヲイ、680円の間違いじゃないの?」と、つっこんでしまった。
せめて、パーツの材料費を考えても、1000円がいいところだと思う。
だって、石じたいも特別なにか素晴らしいアベンチュリンってわけじゃないの。
6mm玉1個である。
でもま、これ買う人はまさかいないよなー、と私は思うのだけれど、世の中にはそういうのを買う人もいるから、こういう値付けがあるのだろう。
うーん。ますます、やっぱり不動産業界と同じ匂いが漂うね。


この記事のシェア&ツイートfacebookでシェアTweetする

カテゴリ :  石のホント or はてな?
follow links FB pageGoogle+Go to top of page ページの上へ移動

ページの上へ移動
Go to top of page