過去の亡霊

2017年08月21日 (月) 00 : 00


幽霊っていうのは、「過去の囚われた記憶」で、コンピューターで言うならバグとして低次霊界に残ってしまっている執着の思念のようなものが姿形として残っているもの…なのでそうです。
これは、まるの日さんの夜会でもおっしゃられていた内容で、コンピューターのバグ論は、例のロゴストロンの会社さんがメルマガで言ってる内容で(笑)、それぞれ伝え方は違っているのだけど、伝えられてる内容はほぼほぼ同じことを言ってるな~と感じました。

こういうブログなんかをやっていると、過去に書いてきたことすべてデータとして残っていますので、時としてその私が書いた過去記事が^^、時々、読まれる方にとっての幽霊となってしまっているような感じも見受けられます。
今日はその「バグ取り」の内容を。

私も10年分トシとってますのと(笑)日々、自分自身の価値観の更新が進んでいることもありまして、過去に書いていることと、今自分が基本理念(っていうとなんか大げさですが)にしていることとでは、随分変容しているところがございます。

この、石のアクセサリをご提供する、という仕事の中身についても、テーゼ部分はかなり推移していっております。

昔は、私は、「お安くご提供」がモットーのようなところがありましたので(笑)うちはずいぶん価格の安い石アクセサリ屋でございました。

派遣営業マンと掛け持ちしていましたので、これで食ってるわけじゃないから、利益をいただく、ということじたいへの抵抗感がものすごくありまして。
だからほんと初期の頃は、材料費レベルの販売価格でございました。

ですが、それをやっていると、実は、「次の石が買えない」というどツボへとハマっていくことに、わりに早期に気がつきまして。
なにしろ、自分が購入した価格そのもので、複数種類の石のカップリングをしたものを価格計算してしまうと、自分が仕入れに費やした金額よりも、販売価格の方がはるかにお安い^^という事態にもなるため、いい石を仕入れて販売しても、今度は、自分が販売したもの以上に次に仕入れることさえもできない循環、「前より悪くなってる」事態になってしまうわけです。

これでは尻すぼみになってしまうから、ということで、少しだけ「利益」というものをいただいて、というふうにさせていただきました。

じぶんとしてはそれでも、「お安く」「お買い得」路線は^^そう感じていただけることが好きでしたし(自分もお買い得が好きだったから)多少価格を上げたつもりでも、それでも世間相場からすると、お安くご提供を維持できていたと思います。

それで、今度は^^どんどん違う悩みも出てくることになりました。
「いいものをお安く」という基本テーゼから抜け切れていない自分は、どうしても高い石を使ったものも、お安い価格付けをすることになります。

なので、ときど~きですが、「お安いけれどいいんですか」のような^^お声なんかもわりにいただくことも多く、しかしながら、私の中には、「うちふぜいでそんな相場並みに価格を上げたら、買ってくれる人がいなくなってしまう」の恐れと、「世間では安く売っているところもある」というそこだけは外の情報との比較、そこからどうしても抜けることができずに、ずいぶん長い年月を投じてきた時期がありました。

なので、うちの仕入額というのは、総売上の半分、という、おそらく、商売という目線であればちょっとおかしい^^バランスを欠いた内訳内容であるレベルでの推移をしておりました。
これ以外にも諸経費があるため、お金は入ってくるんだけど、全部出ていく、という^^凄い循環レベル。
(そういう中での^^あの、「パソコン何台も買わされる」事件があったり、の世界でしたのよ。だから、私がケチケチしちゃう気持ちもわかってもらえるでしょ?^^)

それでも、家賃払って食うに困らないレベル、というのはキープしていましたし、石の仕入れそのものがうなぎのぼりになっていくのも、それだけ売上が年々上がっていることだからできることなので、私自身はそこに不満はなかったのです。

しかし、次第に、徐々に徐々にですが、「お安いものが売れない」という事態が、だんだんですが、年月を経るごとに顕著になっていくことになりました。

まぁ、石を好きになると、それぞれにみなさん、目が肥えてきますので。
珍しい石、レアストーンであったり、高品質品でないと、だんだん満足がいかなくなってくる、ということが出てきますよね。

私は、値段の高いものを高いお値付けができない…という特有のビョーキを持っていましたから^^本当にこれは困ったぞ…の感でありましたが、ここらへんからですかね…そうです^^2012クリスタルとの出会いでございます(笑)。

色々な意味で、ディビットのところのストーンとの出会いは、私の作品じたいの幅を広げてもらえるトリガーともなっていったと思います。
(なので「ブログに書かれていない、2012クリスタルの意味は?」とご質問いただいて、私自身は、「2012クリスタルとの出会いがなかったら、今のパワーストーンワークスはない」というのは^^実際的に、こういう意味でもありますのよ^^)

ここいらへんから、ちゃんと、仕入れにお金がかかっているものという点だけではなく、制作した付加価値のあるものに関して、ちゃんとお値付けをしていかなければいけない、というような意識と、それだけはなく、「石の値段がいくらだったから」の部分プラス、「制作している自分自身への対価」をそこに計上していく、という意識が出てきました。

つまりまぁ、これだけ長くやってて^^ようやくそのあたりから、「自分が作っている付加価値」というものを^^自分で認めることを実際行動として、し始めたわけです(笑)。
ソレ以前は、どちらかというと、心の何処かに「人様にモノを売ることそのものへの苦手意識」的な意識を持っていたと思いますし、「モノを作ることじたいへの対価」を必要とすることを、本当には認めていなかったと思います。
口では言いながら、わかっていながら、バロメーターはやっぱりどうしてもやはり外側にあったと思います。
なので、本当は認めたいんだけど、「お客様がそれによって離れてしまうかもしれない、そうしたら、自分のやっていることそのものが立ちいかなくなる、ということへの恐れ」というものを、心のどこかで、実際にはいつも持っていたと思います。

こういう自分を低く見積もる行為は一見、「他者への奉仕精神」っぽく、美しくも見えなくもないのですが、自分がそれをしていることは、すなわち、「他者の場合のその価値を認めていない」ということにも繋がっている、という場合もあります。
(なので、「あの人はあんなにスピリチュアルで金とってる」とか(笑)心の中での非難感覚がもし他者に向けてある場合、それはすなわち「自分の価値を認めていない」ということでもあるのですよ。私はね、昔はね、こういうの、ちょっとあったのよね。実は^^)

「自分の価値を認める=他者の価値を認める」というのは、本当です。イコールなのです。
だから、これけっこう言い始めてから長い気もするのですけれど、「自己愛」がとても大事なの。
(断捨離なんかも同じで、「自分にとって必要ないものを捨てる、自分の本当に気にいっているものに囲まれる」この意味は、それだけ「自分を大切に粗末にしない」ことに通じる世界で、それによって、人も自分も大切にできる世界を構築できる目に見えない世界を動かすことができる効果があるのです。)

こういうふうに推移していくと、当然ですが、お客様の層も変わっていきます。

まず、「お安い」って言ってたようなお客様は^^、残念ながら、見事に、離れて行かれました。
そういう方々にとっては、なんだかんだ言って、「世間相場よりも安いから魅力的」だったのだと思います。
うちが世間並み価格になってきたあたりで、潮が引くように^^いなくなりました。

少し寂しいものがありますけれど、これは致し方のないところがありますね。

今は、「お安いんですけれどいいんですか?」という褒め言葉をいただく機会が、あまりなくなりました(笑)。

でもこれ、私…実は、本当はそう言われることがたいして嬉しくなかったのです。
自分でお安くご提供したい! って言って、お安い、って言ってもらえるんだから、本当は嬉しいはずなのに、実際にそう言われちゃうと、「あ~やっぱり、そうね~、ちょっとお安くしすぎちゃったわよね~、あれ」とか^^、どちらかというと、やはりそんな値段で売ってはいけないものであった…とか(笑)後悔に思うことのほうが多かったような気もします(笑)。

と、同時に、「うちふぜいでは、高い値段では買ってもらえるわけがない」と、勇気を持てないまま、そして、お値段の高い石をどんどん取り入れていく勇気が、それを理由に、ずっと持てなかったのです。
そういうのが徐々に変化してきたのは、この2年3年くらいで(笑)ようやくの話です。

今の私は、「この価格でご提供させていただいて、それで価値を感じて買っていただけるのなら自分が嬉しいし、そういう「安くしすぎちゃったな」のような^^類の後悔が発生しない、自分にとって後悔のない価格」を基準にして、お値付けをしています。
(まぁそれでも時々サービス精神発揮して^^お安くてイイもの^^っていうものも、もちろん今でも^^やっていなくもないんですが、これは私自身がそのお値段で納得していて、買っていただけたら嬉しいわ、と思っているからでもあります。でもそういうものでも、中にはぜんぜんコレ売れてないじゃん^^というケースもけっこうありますので。値段じゃないんだな~~~ということを、都度感じるしだいでございます)

なので、お客様の層も、そこへの付加価値を感じていただけるお客様へと、本当に変わりました。
とてもとてもとても嬉しいです。
そして、長年の推移の中で、なんと10年ご購入し続けてくださっているようなお客様もいらっしゃいます。
私自身が、こんなふうに、二転三転している中で、それこそ、「値段じゃない」ところでの付加価値を感じてくださっているから、ということでもあり、大変ありがたく感じています。

そういう現在ですので、ものによっては、「他で材料自分で買って作ったほうが格段に安く仕上げられるよね?」と、ご自分で石の腕輪やアクセサリなどをお作りになる方であれば、モノの価値以上のお値段に感じられる場合もあるかもしれません。
自作をされるかたや、どうしても石の原価いくら、的な意識で、モノじたいの価値のみで石ビーズ製品をご覧になってしまう方には、申し訳ないけれど、買っていただくことができないかもしれません。
人の作ったものを買う、ということは、そういうことになりますので。

ただ、昔の私のように、がんばって薄利提供されているような作家さんも、今でも多数いらっしゃると思いますので、安いものおトクなものを探しておられる場合には、そういう中からいくらでも探す場所はあると思いますよ。
手作り作家さんのサイトなんかを見ると、ぜんぜん利益らしい利益を乗せていないような販売価格の方もいらっしゃいますよ(昔の自分を見るようだ…と微笑ましく感じます^^)。

ということで、
私自身は私の「過去の亡霊」は、綺麗に自分の中からゴーストバスターできております。

ですが、そういった過去記事を時々ご覧になられたり、私以上に過去記事内容を今でも覚えておられる方も、わりと多く、「今の私の価値観」とは、様相が少し違っているんだよな…と思われるような、「神崎さんはこういう人」を前提としたお話をいただくことも時々ありまして。

過去記事を読んでいただいて、神崎さんはこういう人、と思っていただいているのであれば、そこで、「今でもそうなのかな?」というところへ^^少し視野を広げていただけると助かります。
(なるべく、「今現在の記事」を読んでいくださいね^^。過去言っていたことを、今でも繰り返し繰り返し言っているのであれば、その部分は変わっていないです)

石への思いや、石のクォリティについての感覚なども、変わってきてる部分も多々あります。

昔、私が石ビーズを買った時に、すっごく高かったのに(当時の私にしてみれば)丸玉ってこんな価格帯でもへこみがあるのよね~、残念だわ~ということを記事にしていたりしたこともあったんですけれど、私はうちの製品には、多少の傷、へこみがあるものも、石の品質や希少性の方を優先して使っている場合もあります。
なぜなら、私にとっては、それはもう、悔しくて仕方がないほどのレベルのこだわる残念ではない、というのもありますが、そこらへんを気にし過ぎてしまうと製品化が難しい石も多いからです。
あきらかに不良粒、というもの(完全な欠けとか)は使わないようにしてますけれど、天然石の場合、完璧フォルムを求めだすと天然石ビーズ製品にはそれは無理、みたいなところがございまして。
値段が高かろうと低かろうと、どうしてもそれ、あるんですよ。
宝石ジャンルでない限りは、天然石ビーズだとやはり、どうしてもモノとしての完成度的に、宝石的なものよりもレンジが広くて難しいところあるんですよね。
宝石でさえ、今度はそのビミョウな「差」の世界を^^こだわればこだわるほどに味わうことに^^なります。
この前お出しした「パーフェクトラリマー」なんかも、うちが出してる価格帯で、ようやくまぁ、ラリマー特有の気になるインクルもほぼなしといえるかな、波模様も発色も綺麗かな、と言える感じで、ですがそれでも、ほんっとうの完璧クォリティは^^さらに上見ればあるのですが。ラリマーのためだけにそこまで気合が^^入るのか、ということでしょうかね。
(あ、これ、「パワーストーンワークスのお店」のほうで、ナンバーツーを販売中ですが、これじゅうぶん美しいラリマーですので^^ご検討くださいね。上を上を、と目指せばもちろんこれ以上もいますが、この価格帯のなかではインクルなしへこみなどもなしの波模様綺麗に出てるパーフェクト系のビーズタイプですよ。ラリマー専門店だとこのレベルならもう少し高いかもよ^^というクォリティだと思います、一応)

だから、そういうのが困る、完璧品質でないと、っていう方には、天然石そのものが向きじゃないかもしれないし、そういう方はなるべく、生産量の多い比較的品質安定したタイプの廉価な石や人工石なんかが、向きなんじゃないのかな、という気もします。
もしくは、品質という点で安定した貴金属製品がいいと思いますよ。貴金属も、実際、パワーストーンというか、エナジ―製品ですからね。
ロゴストロンのペンダントなんかも、そういう方にはいいんじゃないでしょうか。
ただここの製品は、「モノ」としてそれ相応のお値段にはぜんぜん見えないし、実際にモノじたいの価値としてはお値段相応とは言えないってところが^^、これまた、高見えとか^^お値段相応それ以上に見えるモノを求める、世間一般同一尺度系ものさしをお持ちの方にとっては難点かもしれません。
(そうそう、ロゴストロンの会社が新商品のペンダントトップを出したんだが、8万8千円^^なんですよね~。たっけ~。これ使ってネックレスを作ってみたいかな~のような好みの見た目(アクアオーラのような。チタン蒸着だからそうなのね)なんですけどねぇ。ペントップいっこでこの値段だと^^厳しいわね。複数口で卸価格にしてもらえないのか、聞いてみようかなぁ。そういう場合、10個単位とかよね~それでも甘いかな~。う~ん。それをさばけるだろうか^^。今は無理だね、きっと。ディビットのところのロシレムペントップでさえ、うちでは売れてないからな~。このロゴストロンのペンダントトップなんかもおそらく、モノの価値という点だけで言うなら8万8千円なんかの価値などないです。使ってる金属はおそらく合金でチタン蒸着、ってだけだから、製品としての価値だけみたら、せいぜい4,5千円程度のものでしょうし、見た目でもそのくらいの値段のものにしか見えないと思います。この世にはたんにモノとしての値段の付加価値だけでは測れない世界もあるわけですよ。ちなみにロシレムは希少水晶だから、それよりはモノとしての付加価値はあるし、高見え^^しますよ、宝石質ペントップだから。)


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カテゴリ :  私の体験(石系 & スピ系)
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