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天然石ビーズのお値段

2007年11月20日 (火) 22 : 23
「天然石のお値段」としてしまうと、その範囲が、原石、タンブル、磨き、ルースなども含めて広大過ぎて、収拾がつかなくなりますので、今回は、アクセサリに加工される「天然石ビーズ」というものについて。


うちのブログを読まれている方は、ご自分でビーズを購入してアクセサリをお作りになる方も大勢いらっしゃるようなので、そういうみなさまには、なかば常識的な内容です。
ご自分でビーズを買って、天然石アクセサリをお作りになる方であれば、天然石ビーズの価格というか、アクセサリとなったものに対する「価格勘」のようなものが、経験を積むと出来上がってくると思うのですが、そうではない場合、けっこう知らないんじゃないかな、と思いまして、今回書いてみようかと思いました。


天然石ビーズというのは、基本的に、「宝石」として取り扱われるクォリティの原石より、質(カラー、透明感、光沢、などなどの、宝飾品としての品質)が落ちる原石が使用されています。
宝飾品のルースとして取り扱われるような原石で作った「丸玉ビーズ」であれば、それが本当なら、ルースよりも当然価格は高くなります。
なぜならば、「丸玉に加工」するほうが、石を削ってしまう、つまり無駄にする部分が多くなるから、ということ。
天然石ビーズには、宝石クラスの原石が使われない理由のひとつです。
仮にそんなものをたくさん作っても、価格が高くなりすぎて「需要」がないのが現実でしょう。


ひとつの丸玉をつくるのに、石のかなりの部分が「無駄」に廃棄(もしくは、チップなんかにもなるのでしょうが、少ないと思います)されているのかを想像すれば、人間の都合で、アクセサリ用のビーズとなった石たちを無駄にできんな~、と思いますよね。
一個の立方体の8箇所の角部分が捨てられてしまうのですから。


よって石ビーズの価格は、丸玉の場合、多くの場合は「大きさ」に比例してきます。
大きければ大きいほど、その大きさの丸玉にするための石のクォリティの確保も必要であることを考えれば、使える原石は限られてくるのと、加工の際ロスが大きいことを考えると、当然ですね。
(多くの場合、としたのは、例外も存在するからです。極小ビーズなどは加工が難しいため、通常の6ミリ玉などよりも価格が高いケースもままあります)
ペリドットなどは、5ミリを超える大きさの丸玉になると、4ミリ丸玉ビーズの価格からいっきに相場が上がり、4ミリの3~5倍くらいの価格になります。アメシストなどは、原石によるクォリティ差の大きい石ですが、やはり10ミリ玉以上になると、流通量がぐっと減るぶん、同じクォリティの8ミリ玉の倍くらいの価格帯となることが多いです。


この、「何ミリ玉以上から、相場がぐっと上がる」分岐点というのは、「個別の石種」によって、まったく違いますので、このあたりは、経験的に知っていく以外には、あまり方法がないのかな、という気がします。
大きさだけでなく、「石そのもののクォリティ」や「加工(穴回り状態や、研磨状態)の優劣」でも、大きく価格は変わります。
「安い!」と思って飛びついてみたら、穴加工が小さすぎて、アクセサリにできなかったり、いびつな玉、穴欠けの玉が多い、などのケースもままあります。石そのものは質は良くても、加工がよろしくないと、ゴムが通らなかったり、たとえば予定していたアクセサリに使用できないビーズだった・・・というようなことが起こりえます。
石ビーズの業者さんも、このあたりは、ものすごくアバウトに対応する店、すごく慎重な店、さまざまです。
これも、経験的に知っていくしかない部分ですね。
安かろう、悪かろう、とはいいませんが、「安い」の場合は、その伴うリスクも大きいことが多いかもしれません。


加工の手の込んだもの、カットビーズや彫刻ビーズというものも、そこにかかる手間と技術が、価格転嫁されてきます。
天然好きには賛否両論のアクアオーラなど、「金属蒸着」の一手間があるわけなので、当然ですが、普通の水晶にそのぶん上乗せされた価格となっています。


天然石ビーズの中で、いちばんリーズナブルと言えるのが、さざれ、チップなどの、原石欠片「細切れ」ビーズ。
同じくらいの大きさの丸玉ビーズの5分の1から、10分の1くらいの価格で、流通しています。


それから、原石に穴をあけただけの加工らしい加工をしていないタンブル。
タンブルビーズでも、磨き&カットが入れば、やはりその大きさにもよりますが、そこに付加価値があり、価格転嫁されています。
モルダバイトなどが「原石」のカタチでよくアクセサリとなっているのは、おそらく、丸玉にすることじたいが困難(加工できる石が少ない)ためかと思います。
ラリマーなどのビーズも、チップやタンブルがよく使われるのは、それだけ「丸玉が高い」から、です。
一粒いちまんえん、とか、ちょっとかんべんしてほしいですね^^。


天然石ビーズに、「パワーストーン」としての付加価値の「上乗せ」というものは、存在しません。
あくまでも、鉱物として、宝石としての希少性と需要(人気)とのバランスから、価格というものが生まれます。
スギライトやラリマー、モルダバイト、トルマリンなどが「高い」のは、パワーストーンとして優れているから、という理由ではなく、あくまでも、美しい原石が少ないこと、が理由です。
で、そのわりには、「欲しいヒトが多いから」だろうと思います。
(あ、唯一、「アゼツライト」と呼ばれるビーズは、「パワーストーンとしての付加価値」が、価格に上乗せされたと考えられるビーズかと思います。鉱物としては、何の変哲もない地球上に分布する「石英」ですので)


・・・ということで、今日はここまで。
「パワスト」の話ではありませんでしたが、「石の相場」というのは、石好きさんなら、是非憶えておいて損はないな、と思いますので、こんなことを書いてみました。


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カテゴリ :  石のホント or はてな?
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