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2007年09月02日の記事のリスト

また遊び場を見つけなきゃ

2007年09月02日 (日) 16 : 52
昨日、千駄ヶ谷の「VIVRE順」さんへ、アクセサリのお直しのためにお伺いした。

既に店頭と店内に、「閉店のお知らせ」の貼り紙があった。
いつ頃からアナウンスしたらいいかしら、と、先週お伺いした時におっしゃっていたので、10月20日店じまいの予定なら、秋冬物の洋服を出すタイミングの8月の終わりには告知しておいたほうが、お馴染みのお客様のためにはよいのではないかしら、ということを話した。

「アクセサリall20%オフ」の告知も、壁に貼られている。
もうひとかた、ビーズのアクセサリを納品されているブランドのほうも、20%オフを了承したのだろう。
(「SALEをしない店」が、セールをする理由は、こういうことだったのです。)

思えば、昨年の夏、シゴトを辞めて、とりあえず「石のアクセサリ作り」に没頭していた。
次のシゴトを探さなきゃ、という気持ちもあったけれど、とにかく、カタチにしなくちゃ、と思っていた。
「石アクセサリを作る」ということそのものは、誰にでもできる。
しかし、それを「商品価値のあるもの」として、販売の現場という晴れの場に連れて行ってあげられるかどうかは、また別の話だった。

おそるおそる、「飛び込み」で、「あの~・・・アクセサリを置いていただけないでしょうか。」と、お店に足を踏み入れたのが、一年前の夏だった。
それから一年間、文字通り、「お金では買えない」「学校では教えて貰えない」勉強を、たくさんさせていただいた。
順子さんは、今までの人生で、たくさんのオトナの人に出会ってきたけれど、間違いなく私にとって「恩師」となる存在だろうと思う。
15年間、千駄ヶ谷のあの場所に根を張って、1人でお店という空間を維持し、顧客を維持してきた手腕と、それを誰に教わるでもなく、独学で実体験で商売を学んできて、そしてさらにまたこれからそのお店を手放して「新しいこと」を始めようとしているそのバイタリティというのは、いったいどこからやってくるのだろう?
(順子さんは、今、ぽちぽちと旅行とかオトナの趣味系雑誌に記事を書いているライターさんでもあるのだ)
ちなみに御歳○○才なのだが、こういう年齢の方々というのは、「個人差」が歴然である。
あの背筋の伸び方からは、まず、お歳をお伺いすれば、誰もが「絶句」するだろう。

そうそう、無理矢理、「石に絡めて」話をこじつけてしまえば、順子さんが好きな石は、「アンバー」である。
それも、色とりどりの、カラフルなアンバー。黄色のアンバーがお好きだ。
特に、宝石好きというのでもないらしいのだが、昔、もう20年前くらいみたいだけど、ご主人のお仕事の関係でロシアに行くことが多かったらしく、その頃のロシアでやたら、アンバーがごろごろと巷に売っていたので、増えていったらしい。
こっちではアンバーの10ミリ玉なんて、いちまんえん以下では絶対に買えない、と話したら、かなりびっくりされていた。
アンバーがそんなに高価なものだとは、とても思えないらしい。
まぁ、当時のロシアの通貨で購入していれば、おそらく日本の市場価格の10分の一以下くらいであろうから、そりゃそうだろう。
私がお店に納品するようになってから、いつも彼女が気に入るのは、「瑪瑙」系統。
カラフルなミックス瑪瑙のくっきりとした色合いが、実に似合うのだ。

彼女は、「ひとりで、自分のペースでやれること」をするのが好きなのだそうだ。
人に使われる、というか、企業などの中で人と歩調を合わせて何かをやっていくことが、不得手なのだそうだ。
自分のペースだから、変に「売り上げ至上主義」に走らずに、媚びずにやってこれたからこそ、15年という長きに渡って、入れ替わりの激しいファッションの激戦区のあの地域で、とても店構えは地味で派手ではない「VIVRE順」を維持してこれたのだろう。

もともと、私は氏神様である鳩森八幡神社へちょくちょくお参りに行くことで、発見したお店だった。
VIVREさんにアクセサリを置かせてもらえるようになったことで、別の意味で、あの場所に頻繁に通うことが多くなり、お参りはそのついで、みたいにもなっていった。

私にとっては、この一年間、すごく楽しい「遊び場」だったし、楽しい学校、だったのだ。

人生は、遊び場探しの連続かもしれない。
同じ遊び場で、遊び続けていたくても、ふっと、その場所はなくなってしまう時が、必ずやってくる。

また、見つけなきゃ。
楽しい学校は、卒業するためにある。


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カテゴリ :  ちょっとスピリチュアルな話
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