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2007年08月24日の記事のリスト

石を「猫に小判」にしないためには

2007年08月24日 (金) 22 : 41
「その価値をわかっていないものが価値のあるブツを所有することの意味のなさ」を、こういう「猫に小判」というような言い方します。「ブタに真珠」ってのも、そんな感じ。

石の場合、価値はわかっていても、たぶん今はこれは自分のじゃないだろう、というのは分かっていても、「所有欲」というか、まぁそういった類の好奇心というのかなんというか、まぁ、欲しくなることがあります。
というか、そういうことの連続とも言えます。


人生というのも、それに類似したところあります。
世に言う、「ないものねだり」というやつです。思えば、人生というのは、この「ないものねだり」と「あるものねだり」との見極めができるかできないか、で、大きく展開は変わっていくことは事実です。

こういう時、ものの分かった人間は、「足るを知る」という、美徳の精神で自分を納得させようとします。
私もこの精神そのものは、嫌いではありません。欲というのはキリがないですからね。

だけど、「足るを知る精神の問題点」というか、欠点があるとしたら、「できることまでやらなくなる」可能性も秘めている、ということ。つまり、本当は「望めば可能なことや必要なことまで、低姿勢で、自分を過小評価してしまい、結果として実現すべきことまで行わない可能性」もあったりするわけです。こういう人って、いくら日本人が「欧米化」したといわれる現代でも、やっぱり日本人には多いように思います。
謙遜、謙虚。
たしかにそれは美しい姿です。心底、それが本人の望むところであれば。


私はおかげさまで、石のアクセサリを販売させていただいているため、みなさまから与えていただく「石軍資金」により、まぁ、右から左ではありますが、いわゆる「ちょっと高嶺の花」系の石ビーズなんかにも、昨今は手出ししておりまして。
それが、また石のアクセサリへと姿を変えていく循環となっております。
嬉しいことです。


先日アクセサリのラインナップにお出ししていた、さいっこうビーズのスギライト。

もう、ああいう「ドむらさき色」の、いわゆる「スギライトビーズの中の選りすぐりモノ」ってのは、ほんとに、ため息がでるよ~な、この世のものとは思えないような、幽玄の世界を醸し出しています。
で、石ジャンキーとしては、「自分のぶんも、これは欲しいかもでがす」となります^^。


昨今、人様に楽しんでいただくための装飾具として、こういったものを山ほど作っているわけですが、いつからかを境に、自分のための石アクセサリってのは、それほど増えてもいなくて、けっこう自分のものとなると、い~かげんな造りのものをしていたりします。石ビーズってのは、必ず一連の中に、穴欠けとか、インクルとか、内傷とか、いわゆる難ありビーズが必ずあって、わりと自分の分はそういう難ありビーズで作っていたりとか^^。
余り物寄せ集めてたり、なんていうのかしら、料理人が自分のゴハンはお茶漬けだったりする、そういうノリといえばいいのかしら。
あとは、「石の組み合わせを試す」いわゆる試作品的にブレス作ったり、などで、あまり「自分の現状に合わせた」石アクセサリなどを、最近はいちいち作らなくなってきました。


なので、この「ドむらさき色」のハイクォリティビーズを、自分用に使用するなんてことは、まさに清水の舞台。
(なんか、ただ単に貧乏性なのかもしれないです^^)
だけど、どきどきしながらも、ああもったいない話だ~、と思いながらも、超ドむらさきブレスを、スギライト&アメシストで、作ってみたわけです。

そりゃ、美しいです。ちょっと今までにない種類の石のパワーを感じます。


で、そのブレスを身につけてみたら。
なんでしょう? 身につけていられないんです。
見ているぶんには、ず~っと眺めていられるのに、身につけると、ひっじょうに落ち着かない。

日を変えてトライしたけど、やっぱりそうなんです。
あの~、始めて手にする石ブレスが、じわ~っとか、じんじんとか、ちくちくとか、いわゆる「同調期間」特有の症状を現わすこともありますし、でも、それとはどうも違うんですね~~~。
慣れる、慣れない、の問題ではなく。

なんでしょう?
自分的に彼らを見ていて、意志疎通というかなんというか、そんなものをしながら感じるのは、あたしは「彼らを使いこなすつもりがない」ってことを、彼らが知っている・・・・・・? 
つまり、上級ドライバーにトライする理由が特に今は自分にないわけで、彼らにとっては、それがはがゆいのかなんなのか知りませんが、なんとなく、「食いたりね~やつ」だと思われている感じがするわけです^^。


げげげ。
猫に小判。この言葉が脳裏に浮かぶ。
やっぱり、あたしなんかにゃ、ご縁のない高嶺の花なのか。
だいたい、この組み合わせにそぐう生き方をしているとは言い難い自分。

この、猫に小判スギライトブレスレットを、なんとか、モノにするにはいったいどうすればいいのか。
いえね、石にチカラ発揮してくれ、というわけじゃないんです。
というか、発揮はいいんですよ、どっちでも。
ただ、身につけていてのこの落ち着かなさだけなんとかしたい。ま、手前勝手な話ですが。


そこで編み出した「緩和策」。

要は、彼らのパワーをソフトにしちゃえればそれでいいんです。
封じ込める、というのではなくて、あんまり存在感を感じないようにするには、どうしたらいいのか?
とりあえずあたしがやってみたのは、いわゆる慣れ親しんだ、「水瓶座ストーン」のラインナップで、重ね付け用の薄いパープル~ブルウ~ホワイトトーンのグラデーションブレスを作って、「二本でワンセット」の取り扱いで身につける、ということ。
スギライト&アメシストのみでの、単体使用をしない。


なんとま~そうしたらですね、なんで?なんで? というくらいに、二本が仲良しになってしまって、ついでに、あたしとも一日で馴染みましたよ。すっごい、相性の良さ。
まぁ、絵の具でいうなれば、濃い色を薄めるには、反対色ではなく、同系色のよりソフトな色をがんがん加えますよね。
その感じです。かなりやわらぐもんだな、と。


それでですね。
この、水瓶座ストーンブレスと、スギ&アメブレスの2本セットを、浮き浮きうっとりと、身につけていたところ。
とんでもない? ってほどのことでもないんですが、「あ~、そうだったのか~」と納得しました。

なんかね、今までの自分には「ありえない」くらいの、石レシピが、あとからあとから鮮明に浮かぶんですよ。

あたしは、石レシピノートを常に持ち歩いていて、思いついたらメモる、ってことを、一応習慣にしてはいるんですけど、こういうのって、三日坊主じゃないけど、わりに毎日は続かないんですね。
レシピに困ることはないにしても、それなりの余裕というか、考えるための時間を要していたことは要していたんです。

それが。湯水のごとくのインスピレーション、とでもいうのかしら。


で、わかったんですよ。
「水瓶座ストーン」のほうが、スギ&アメがなんで今あたしの腕にいっしょにいるのか、教えてくれましたわ。

私は、第六感だとか、霊感とか、「いらね。」ってクチだと、自認していますし、一般的にいわれる意味でのそういうものは自分には必要ないと思っているのはマジ話なのですが、よく考えてみると、「めちゃめちゃ、ぢぶん、第六感を使用している」じゃん、ってこと。
だって、ご提供する石のアクセサリって、あたしのインスピレーションがカタチになっているものですものね^^。


ちょうど、この前お出ししていたスギライト&アメシストのブレスを買ってくださった方は、ヒーリングのお仕事されている方で、今回購入に至った経緯をお伺いしていて、「あ~、きっとそれって、能力の器が広がっていて、今までしていたブレスだと、その能力を拡大するための許容量越えているのかもですね。」って思ったんですけどね。
やっぱり、この石たちは、そ~ゆ~スピリチュアル系のお仕事をなさっている方のための石なんだわな~、そういうのにふさわしいわけかぁぁ、やっぱり。なんて思ってたんですよね。
だから、私にゃ必要なくて、当たり前なのかもぉ、と。

だけど、へんな話、それって自分にもリンクしている言葉だったんですね。
人様のことは、よぉく分かるんですけど、自分のことってわっかんないものなんですよ~。
占い師さんが、「自分のことは当たらない(わからない)」というのに、近いのかな。


器が広がっているかどうかは定かではないですが、今のペース以上にもっと幅広い石アクセサリを私に作らせ続けるために、たぶん、能力的限界のリミッターみたいなものを、外さなきゃいけないのだ、ということを、おそらく「石の側」は分かってたんでしょうね^^。
さすが、水瓶座のための、水瓶座ストーンですよ。
「いったい、なんのために、あなたは石アクセサリ作り続けているのだ?」
という部分を想起させて、且つ、私のそのインスピレーションの精度とスピード・アップを図ろうとしているわけです。
彼らと、スギ&アメブレスが一体となって。


石はやっぱりおもしろいですね。
まぁ、目の前に「自分が欲しくて、それで、結果としてそこにいる」のが石。
「猫に小判」に、“してはいけない”のですわ。
必ず、「欲しい」だとか思ったからには、深層部分での何かしらの理由があるものなんですね。


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カテゴリ :  石のホント or はてな?
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