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「お客様は神様です」神様のご注文

2007年02月11日 (日) 23 : 03
三連休の初日は久々に、千駄ヶ谷のブティック「VIVRE順」に、アクセサリの納品に行った。
一時期昨年の11月12月頃はもの凄い勢いでアクセサリを納品していたのだけれど、ここのところ、それも一段落、なんとはなしにストップ気味だった。
ピアスとかストラップ系の小物が品薄になっている、ということで、ピアス4点とストラップ3点。

で、神様に遭遇した。
初期の頃から、ワタシが作ったアクセサリを何点も購入してくださっているお客様だ。
外国人の方で、ものすご~~~く、石ビーズアクセサリを愛しておられる方だった。
ワタシが作ったネックレスを2本重ね付けされていて、「ほら。とにかく大のお気に入りなの。」と見せてくれた。
自分が作ったものなので見覚えはあるけれど、私は作った作品を写真に残す習慣があまりないので、へぇぇこんなんだったけ~? と思った。
彼女は、アメリカで定期で出ている石ビーズアクセサリの雑誌をお持ちになられていて、それを見せていただいた。
(なんでも、ワタシが土曜日に納品にやってくる、というのを、店主の順子さんから当日に聞いて、何度も店に出直していただいていたようなのだ。感謝。)

で、こういうのはできないですか~~~?
といって、彼女がうっとりとした表情で見せてくれたその雑誌の見開きのページには、それはそれはものすごく発色の美しい、おそらくアリゾナターコイスの30ミリオーバーのオーバルカットの石をトップに三つもあしらった三連のネックレスだった。

「うわ~、綺麗ですね~確かに・・・でも、こういうのを作るとなると・・・こういう石探すのがそもそも大変なのと、仮にあったとしても、これだけでお値段が・・・・・・」と、だんだん声が小さくなる私。

VIVIRE順さんに置かせてもらっているアクセサリのラインナップは、初期の頃の値付けというものに慣れていなかった頃に比べれば、若干、高めの設定にし始めたものの、それでも、2千円、3千円台が中心だ。4千円オーバーのものは1点しかない。
その価格帯でのワタシのアクセサリを見慣れている方には、とてもじゃないが、「これをお店に出すとしたら、最低でも1万円くらいの値付けをしないとペイしない」なんて、とても言えない。1万円でお出しして、とんとん、くらいだと思う。
というか、こんな大きなオーバルでは、あったとしても、もしかしたら連でも何万円もするかもしれない。そのアクセサリを作るために連買いしても、残ったオーバル石を持て余すことになれば、結局、その負担を抱えることになる。

個人の場合、同じモノをいくつも作って販売できるチャネルに限界があるため、石ビーズのストックは増える一方。それだけに、高級石ビーズを仕入れるのは、慎重にならなければならないのだ。

おそらく、その雑誌に掲載されているネックレスも、市価4、5万円くらいじゃないかしら。最近、ジュエリー屋さんを覗かなくなっているので、よく分からないけど、もっとするかも。

石好きなら、石ビーズの価格というものは、だいたい分かると思うのだけど、考えてみれば、自分でこういうアクセサリを作ってみないと、分からないのだろうと思い、そもそも、ターコイスというあまりにもグレードの幅広い石についてと、加工技術(カットが入るなどの)が施されることによるビーズ単価の話をした。
ターコイスの大きいビーズでしかも綺麗なものは、ターコイス原石で、そもそも大きなビーズを作れる美しいものが少ないため、とたんに値段が跳ね上がる。
ペリドットも大粒になると、いっきに稀少性が生まれて高くなるけれど、

納得していただいた様子で、それでも、「高くても、こういうのだったら、買いますから。」と、おっしゃっておられた。
よほど、あの写真に魅せられているのだろう。

その日も、ご自分用ではなく、お友達にプレゼントするためのネックレス、ということで、店にあるものの中からお選びいただき、1本買っていただいた。

お帰りになる時に、「素敵なアクセサリを、これからも作ってくださいね。」と、おっしゃっておられた。
彼女のお友達にも、ビーズアクセサリを作る方がいるそうなのだが、あなたが作るもののほうが好きだし、というふうにも。
(でも、これはもちろん、気に入ってくださっているというのもあるけれど、順子さんのお店にあるから、順子さんの審美眼を信用しているから、ということも、多分にあると思う。そういうお店で、そういうお客様がとても多い印象なのだ)

お客様は、神様だ。
その神様の願いを叶えるために、なんとかロト6でも当たらないものか・・・と、本気で思わされた日だった。
「こういうのが欲しいの」そのコトバに、石アクセサリ・アーティストは弱いのである。素材の石ビーズ仕入れのための資本の乏しい、個人でのアクセサリ制作に突きつけられる課題に直面したような思いがした。
価格に転嫁することでそれを凌ぐのが普通なのかもしれないけれど、それができる業態とできない業態がある。

納品の帰り、新宿の高島屋に行った。
あいかわらず、たっかいお値段で、アクセサリたちがすまし顔で陳列されていた。
価格に転嫁できるアクセサリの見本市のようだった。
順子さんのお店の、2~3倍くらいのお値段だ。
しかし、実は彼女のお店では、そういったデパートアクセサリを納品しているようなビーズアクセサリアーティストの作品が、「それと気付く人には気付く」くらいのさりげなさで、陳列されているのだ。
大袈裟な、ディスプレイの仕掛けはないけれど。

以前にも掲載したけれど、千駄ヶ谷「VIVRE順」の地図です。
日曜、祭日は定休日ですので、平日及び土曜日に、千駄ヶ谷、原宿方面に御用がおありでいらっしゃったら、是非お立ち寄りくださいませ。

営業時間は11:00~18:30。
JR及び都営大江戸線「千駄ヶ谷」駅より、徒歩5分。
JR「原宿」駅からは、徒歩10分。
鳩森八幡宮神社さんの目の前です。





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カテゴリ :  販売アクセサリ概要
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