夢を持とうよ、って言いますよね。
夢を持つことって、イイコトのようにヒューチャーされますし、昔私も歌の歌詞なんかでその手合いの「人様に希望を持っていただくための、夢を持つことのススメ」的な歌詞をやたら書かされた(実はあんまり、それほど本意ではなかったんですよ^^そういう“前向き志向”の歌の歌詞って)わけだし、そりゃまぁ、ないよりはあったほうがいいとは思いますよ。
なぜこんなことを言い出しているのかというと、今日仕事の帰りに、例によってわりと早めに新宿まで戻ってきたんで、ま、お茶するか~今日は暑くて疲れたしぃ~、なんて思いながら、安コーヒーショップに立ち寄ったわけです。
カウンターでコーヒー受け取って、ふらふらと席を探し、着席したらですね、なんだかな~別に選んでその子達のちかくに座ったわけじゃーないんだけど、いわゆる「バンド系」「俳優志望系」の男の子ふたりのでかい声の会話が、ぜ~んぶ耳にはいってきちゃって。いわゆる、「夢をまだ実現にいたってない人たち」の会話。
バンド系の男の子の台詞。
「ライブハウスの人とかに言われるんだけど、昔のバンドの人たちのほうがいい楽曲作ってた、って。その理由なんだけどさ、唄う奴が、自分の曲にこだわるからなんだよな~と思うんだよ。人が作った曲をやらないじゃん。」
なんか・・・コーヒーを噴出しそうになったんですけどね。
やっぱー、ライブハウスという足元から、昨今の日本の音楽の楽曲クォリティが下がっていることは、当然ですが、「現場レベル」で判るのでしょう。
「曲もそうだけどさ。詞。同じ奴が作ってると、広がらないんだよな。でも、言ってもダメなんだよ。」
うわ~~~~。
思わず、声をかけそうになりましたよ。
でももちろん黙ってコーヒーすすってましたけれどね。
この男の子は、どうやらギターくんで、そのバンドのボーカリストについて、延々もうひとりの、どうやら「俳優志望」らしき男の子に語り続けた後、
“いつまで、夢を追いつづけるか”
について、ふたりの会話は、さらに続き。
俳優志望の子のほうは、現状で行くと、自分は「スタント専門」になってしまいそうで、焦ってはいないけれど、それが本意ではないことを語り、音楽志望のほうは、「あと2年」で箸にも棒にもひっかからなければ他の道を探す、というような、ある程度の区切りを自分に設けながらも「でも、これを止めることができるんだろうか?」と。
俳優志望の子は、自分はたぶん止めないだろう、と言っていました。
多少、日の目を見ている先輩がいるようで、日の目を見る秘訣は「やめないことだよ。」と言われたからのようです。
音楽志望のほうは、確かにそうだけど、やめたくてやめるわけじゃなくても、でもどうにもならなかったら現実的にはやめざるをえないしな~・・・ごにょごにょ。
人は、「夢見る方法」は知っています。
好きなことを続け、それがいつかシゴトになったりすれば、それが夢が叶うってことだと、そう思っている。
(しかし、夢が叶った! なんていう喜びは、その「初めての時」くらいなもんで、実は叶ったら叶ったで、人間すべてハッピーそれでお終い、ってわけでもないんですよね。)
私が席を立つ時に俳優志望の子の台詞で、最後に私の耳に入ってきたコトバ。
「ま、努力は大事だけど、努力してどうなる世界じゃないんだよな。ぽっと出で、いきなり大きい仕事にありつく奴もいるし、10年かかってそこに辿り着かない奴もいる。才能の差でもないんだよ、万人が見て万人が認める才能なんてさ、そういうのいないもん、そんなに。時間とか、苦労とか、そういうのじゃないことだけは、確か。でも自分は、その中で自分はイケル、って自分を信じながら、でも自分の周りのやつらも、みんな自分はイケル、って思ってやってるわけさ。だから、信念も関係ないんだよな~。」
信念、岩をも通す。
そうは言いますがね。
でも、やはり「根拠が自分の中にない信念」これは、アカンのだろうな、そう思いながら、私はコーヒー屋を後にしたのでした。
それと、「可能性と方法」がある程度わかっているのなら、トライする勇気と実行力。
音楽くんのほうは、少なくとも「今の自分達バンドの楽曲クォリティが、どうやらそれほど高くないことに気付いていて、なにがなんでもオリジナルにこだわることってどうなんだろう? っていうところまで判っている。
でも、オリジナルにこだわり続けるメンバーに、それをどう判らせるか。それが夢実現にリンクしていることを、自分の中に確信できるか。
ま、そんなところですかね。
私が何が何でも「前を向こうよ、夢を見ようよ」的な、ポジティブな歌詞を書くのが、それほど好きではなかったのは、おそらく、「万人が自分の持った夢を自分のシナリオどおりに叶えることが、「夢を実現すること」ではないのだ」ということを、昔、どこかでわかっていたからなんだろうな・・・と思います。
夢を持つことって、イイコトのようにヒューチャーされますし、昔私も歌の歌詞なんかでその手合いの「人様に希望を持っていただくための、夢を持つことのススメ」的な歌詞をやたら書かされた(実はあんまり、それほど本意ではなかったんですよ^^そういう“前向き志向”の歌の歌詞って)わけだし、そりゃまぁ、ないよりはあったほうがいいとは思いますよ。
なぜこんなことを言い出しているのかというと、今日仕事の帰りに、例によってわりと早めに新宿まで戻ってきたんで、ま、お茶するか~今日は暑くて疲れたしぃ~、なんて思いながら、安コーヒーショップに立ち寄ったわけです。
カウンターでコーヒー受け取って、ふらふらと席を探し、着席したらですね、なんだかな~別に選んでその子達のちかくに座ったわけじゃーないんだけど、いわゆる「バンド系」「俳優志望系」の男の子ふたりのでかい声の会話が、ぜ~んぶ耳にはいってきちゃって。いわゆる、「夢をまだ実現にいたってない人たち」の会話。
バンド系の男の子の台詞。
「ライブハウスの人とかに言われるんだけど、昔のバンドの人たちのほうがいい楽曲作ってた、って。その理由なんだけどさ、唄う奴が、自分の曲にこだわるからなんだよな~と思うんだよ。人が作った曲をやらないじゃん。」
なんか・・・コーヒーを噴出しそうになったんですけどね。
やっぱー、ライブハウスという足元から、昨今の日本の音楽の楽曲クォリティが下がっていることは、当然ですが、「現場レベル」で判るのでしょう。
「曲もそうだけどさ。詞。同じ奴が作ってると、広がらないんだよな。でも、言ってもダメなんだよ。」
うわ~~~~。
思わず、声をかけそうになりましたよ。
でももちろん黙ってコーヒーすすってましたけれどね。
この男の子は、どうやらギターくんで、そのバンドのボーカリストについて、延々もうひとりの、どうやら「俳優志望」らしき男の子に語り続けた後、
“いつまで、夢を追いつづけるか”
について、ふたりの会話は、さらに続き。
俳優志望の子のほうは、現状で行くと、自分は「スタント専門」になってしまいそうで、焦ってはいないけれど、それが本意ではないことを語り、音楽志望のほうは、「あと2年」で箸にも棒にもひっかからなければ他の道を探す、というような、ある程度の区切りを自分に設けながらも「でも、これを止めることができるんだろうか?」と。
俳優志望の子は、自分はたぶん止めないだろう、と言っていました。
多少、日の目を見ている先輩がいるようで、日の目を見る秘訣は「やめないことだよ。」と言われたからのようです。
音楽志望のほうは、確かにそうだけど、やめたくてやめるわけじゃなくても、でもどうにもならなかったら現実的にはやめざるをえないしな~・・・ごにょごにょ。
人は、「夢見る方法」は知っています。
好きなことを続け、それがいつかシゴトになったりすれば、それが夢が叶うってことだと、そう思っている。
(しかし、夢が叶った! なんていう喜びは、その「初めての時」くらいなもんで、実は叶ったら叶ったで、人間すべてハッピーそれでお終い、ってわけでもないんですよね。)
私が席を立つ時に俳優志望の子の台詞で、最後に私の耳に入ってきたコトバ。
「ま、努力は大事だけど、努力してどうなる世界じゃないんだよな。ぽっと出で、いきなり大きい仕事にありつく奴もいるし、10年かかってそこに辿り着かない奴もいる。才能の差でもないんだよ、万人が見て万人が認める才能なんてさ、そういうのいないもん、そんなに。時間とか、苦労とか、そういうのじゃないことだけは、確か。でも自分は、その中で自分はイケル、って自分を信じながら、でも自分の周りのやつらも、みんな自分はイケル、って思ってやってるわけさ。だから、信念も関係ないんだよな~。」
信念、岩をも通す。
そうは言いますがね。
でも、やはり「根拠が自分の中にない信念」これは、アカンのだろうな、そう思いながら、私はコーヒー屋を後にしたのでした。
それと、「可能性と方法」がある程度わかっているのなら、トライする勇気と実行力。
音楽くんのほうは、少なくとも「今の自分達バンドの楽曲クォリティが、どうやらそれほど高くないことに気付いていて、なにがなんでもオリジナルにこだわることってどうなんだろう? っていうところまで判っている。
でも、オリジナルにこだわり続けるメンバーに、それをどう判らせるか。それが夢実現にリンクしていることを、自分の中に確信できるか。
ま、そんなところですかね。
私が何が何でも「前を向こうよ、夢を見ようよ」的な、ポジティブな歌詞を書くのが、それほど好きではなかったのは、おそらく、「万人が自分の持った夢を自分のシナリオどおりに叶えることが、「夢を実現すること」ではないのだ」ということを、昔、どこかでわかっていたからなんだろうな・・・と思います。

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カテゴリ : 私にとっての2012年
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