アーカイブ
2006年09月05日の記事のリスト

「好きこそものの上手なれ」という言葉の魔法

2006年09月05日 (火) 18 : 48
よく言われることですが、「好きなことをしていれば、やりたいことをやっていれば、うまくいく」というような、ポジティブシンキングの裏を取るためにある夢のような言葉があります。

「好きこそものの上手なれ」は、本当なのか?嘘なのか?

私は、これは、本当でもあり嘘でもある、と思います。
これを、「本当のこと」にするのも自分、「嘘だった」にするのも自分、と言ったほうが正解かな。

好きなこと、やりたいことが、「うまくいく」確率が高いのは、単純に、自分の好きなやりたいことであれば、人はやりたくないことをやるよりも、労力や試練や壁に対して、がむしゃらに、そして強くなれる確率が高いから。
それだけなんですね。

苦労を厭う心があれば、たとえやりたいことをやっても、うまくいかない確率のほうが高いでしょう。
お金にならない、なかなか芽が出ない、そういうことをこらえることができるだけの基盤を持つことを同時に並行してできるだけのバイタリティがなければ、好きなことで仮にとんとん拍子でうまくいったとしても、「それを継続していく能力」というのは、また別のところにあるからです。

巷には、「ラクして稼ぐ」とか、「お金も時間も」といったような、そう、今抱えている現実をすべて一掃してくれるかのような、夢を見させるシゴトへの誘い文句が溢れています。
今まであまり興味がなくて、よく知らなかったし、自分がやっているわけではないので、実態としてはよく分かりませんが、アフリェイトなどの成功例を伝授します!のような、不思議なメールマガジンなどが、溢れているんですね。
久しぶりに、いつもは捨てるメールマガジン、「ウィークリーまぐまぐ」などを読んでいたら、上位ランキングにつけているマガジンって、ほとんどがこういう「金儲けのノウハウがらみ」のマガジンで、かなりびっくりしました。

これ、私は、「商品先物取引の電話」と実はよく似てる世界なんじゃないのかな~、と、勝手に勘ぐっているのです。
本当に簡単に「サラリーマンで年収400万円から一億へ」とか、普通には、自宅で少しくらいパソコンがいじれるくらいではあり得ない話だし、そこまで話が大きくなくても、たとえ「月収100万円に!」でも同じです。
ねずみ講のように、結局は胴元と直下の人間あたりが、おいしい話を餌に巻いて、大多数の人の労力や財力を吸い上げるだけのスキームなんじゃないのかなぁ。

でも、株式にしかり、アフリェイトにしかり、こういう話というのは、私たちの社会から一掃されることは永遠に来ないのかもしれませんね。

私は、この手の「金持ち父さん貧乏父さん」の本にあるような「金銭を得ることによって実現できる夢」を抱き、ぽんぽん自分の職を捨てていく人がいるのも、悪くないと思っています。
そうやって、人がどんどん働かなくなれば、必然的に、働きたい人にシゴトが回るようになるわけでしょ^^。それも、本当は働きたくないのに働いている人がしがみついているなかなか開かない椅子が、巡ることになるわけです。けっこうなことですよね^^。
働きたい人が働いている。
これが、健全な、まっとうな社会の実現に繋がる、シンプルなことなんですよね。

で、話がずれまくりましたが、「好きこそものの上手なれ」ですが、
そうですね、つまり、「好きなことをやっていれば、うまくいく」の定義をどこに持っていくか、で決まると思います。

誰しもが、「自分の好きなことがお金になる」ことを望んでいると思います。
しかし、現実にはなかなか、そううまくはいかない。
そして、お金になったとしても、「それだけをやっていける」境遇になれるかどうかは、わからないことです。
音楽の世界は、まさにそういう場所でしたので、私は実感値として持っています。

もちろん、名刺代わりになるような大ヒット曲を夢見てもいたし、また、それを掴まないと「継続してやっていける状況」を生み出すことでさえ、なかなかできません。

私は、働くことと並行しつつ、これをやっていくしんどさに対し、いつも不満を持っていました。そして、「音楽だけをやっていればいい境遇」になれない自分を、いつも憂いていました。

でも、今から思うとですね、仮に「音楽だけに没頭できる境遇」を得ていたからといって、私が必ずしも成功していたかどうかは、未知数ですし、たぶん、無理だったと思います。

現実の話ですが、私が作詞家として「いちばん印税収入があった時期」というのは、実は、「生活を支える営業のシゴト」で、ひいひい言って、めいっぱいの日々を過ごしていた頃なんですね^^。私基準ではありますが、とても金銭的には恵まれましたが、「時間」はまったくありませんでした。
人間なんて、そんなものです。


この記事のシェア&ツイートfacebookでシェアTweetする

カテゴリ :  私にとっての2012年
follow links FB pageGoogle+Go to top of page ページの上へ移動

ページの上へ移動
Go to top of page