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2009年10月21日の記事のリスト

何に活路を見出すか

2009年10月21日 (水) 21 : 21

・・・で、ヒトの人生というのは、当然のことですが、大きく変わるものです。


何言ってんだ、って話なんですが^^、偶然ね、とある方のブログを見つけて、すっごく感じ入るものがありましてね・・・。
その方は、わかる方にはわかるかもなんですが、個人で天然石アクセサリのネットショップをなさっている方で、今やそんな人間はゴマンといるわけなんですが、比較的、早期にスタートなさっていたわけで、昔、私がこのブログを始めた頃には、すでにネット店としては、わりと人気の存在だったようです。
私は知らなかったんだけど、やはり以前、このブログで、「○○ってお店のシルバーアクセサリ、いいですよ~。ラリマーとか、めちゃ良心的な値段で買えるよ、けっこういい指環が。」かなんか書いた時に、読者さんが、メッセージかなんかで、「○○も、いいですよ。」と教えてもらって見に行ったお店。


個人の資金力で、このラインナップで、こんな廉価だなんて、相当の石道楽で、奥様のシュミの世界じゃないと、まず無理だな~。
というのが、その時私が見に行って感じたこと。
つまり、これ、まず利益度外視じゃないと、できないし、利益云々よりも、資金がこんなの追いつかないよな・・・。
そう思いました。
うまい言い方かどうかわかりませんが、「個人がやるユニクロ」とでもいうのかしら。
いい石なのに、安すぎるんです。


で、時は大きく流れ、その3年後。
偶然、「あ、これって、もしかすると、あのネットショップの人???」なブログを見つけましてね。
でも、なんか、石アクセはずっとほったらかしのようで、でてくる話がね、すべて「ドール」の話なんですよ。
一年半、石アクセサリはご無沙汰しているらしく・・・・で、その間、その方が何をしていたのかというと、なんとまぁ、ドールのカスタムに走っていたわけです。


あたしは、これを読んで、「あ~~~~~。これか~~~~~~~~~。ドールって。」
と、驚嘆したわけなんですが。
なんで、これか~~~~、なのかというとね、ちょうど今から一年くらい前の話なんですが、私が、こういう天然石アクセサリを手掛けているって話を知り合いにしたことがありましてね。
すっごぉ~くみなさんに買ってもらえるようになって、ようやく、石ビーズの軍資金にもそれほど困らなくなってきたな・・・って頃で、それでも、基本、売上はほとんど全部、材料費、いわゆる石ビーズに消えるわねぇ、って話をよもやま話的に話したら、


「あのさ、そういうの作ったりできるんなら、人形のもできるんじゃないかな?」
って言われて。
「なにそれ?」ですよ。


その時聞かされた話は、「ドール」という世界があり、その中でも「カスタム」といって、個人が人形用の洋服やアクセサリをカスタマイズさせちゃったものが、すっごい人気で、ドール好きの中で人気が出れば、ちょっとカリスマ的に稼げるよ、って話だったんですね。人形ひとつで、20万円、とか、わりに普通、って話でした、その時は。


世の中には、なにかトクベツなフィギュアだとかがオークションで、何千万だかなんだかで落札するような人もいますしね・・・。
でも、そういう「ドール」にはまる人々とは、いったいどんな層なの? と聞いたら、それが「普通の人」なんだそうで。
普通の会社員の女子なんかが、そういうものに十万、二十万、と大枚をはたく世界なんだそうですわ。


そういう話を一年前に聞いた時は、「へぇぇ。そういう世界もあんのね~。」で終わってたことを思い出し、その、前述のブログ主さんが、次々に掲載している「カスタム・ドール」の写真を見て、「これが、それか~。」と。


でね。
すっごく、魅力的なんですよ。その方の、カスタム・ドール。
で、思ったのね。
この人、石アクセサリよりも、こっちのほうが、ず~~~~~~っと才能が開花している感じがするな、って。
ヤフーオークションに出品しました、っていうリンク先を見に行ったら、おお、まだ残り三日あるのに、もう十五万円になってるではないか~~~~、と。


確かにその方の作る石アクセサリも綺麗なんですよ。使っている石が綺麗だから。
だけど、ちょっと食い足りないというか、これは値段がこの値段だから買う人は買うのかなぁ、って、当時ショップを見に行って感じた感想は、今見に行ってもやっぱり同じで、うわ、これはほっしいぃぃ・・・というのは、私は正直、ないんですよね。今も昔も。
(ちなみに、自分、自分でも作るけど、石アクセサリって、よそでも買ったりするのよ^^。笑っちゃうけど)
だけど、その「カスタム・ドール」に関しては、「ああ、これを“欲しい”って思う人の気持ちもわかるし、十万円単位になってくるのは、なんか、納得かも」って思ったんですよね。
そういう魅力が、ありました。


ブログを読み進めていくうちに、色々、昔私が勝手に思っていたことと違っていたんだ・・・ということが、書かれている言葉の端々からわかって、より、「活路を見いだせて良かったね~。」と、エールを送る気持ちでいっぱいになってきてね。


「ダイヤモンドってリクエストもあるけど、正直、仕入れちゃって買ってもらえなかった時の経済的打撃を考えると、手が出せない」わかるよ~、わかるよ~。
あたしも、二度目にモリオン仕入れる時に、思ったもん。
これ、ペイできるのっていつよ~~~? そう思いながら、仕入れる気持ち。
「過労死するかぐらいに働いてくれているのに、ダンナの給料、不況でどんどん下げられまくって、生活できない。だから、自分がそのぶん稼がなきゃなんないのよ」
うわ~。主婦の道楽かと思ってたよ・・・・。道楽じゃないんなら、あんな価格帯で、個人がユニクロを相手に闘ってるようなもんだよな~~~~。厳しいな~~~。そうだったのか・・・「仕事」だったのか。。。


だから、その「カスタム・ドール」が輝いている理由がね、わかったんですよ。
天然石アクセサリはね、一年前に私がその、ドールの話を聞かされた時も、なにゆえそんな話をされたのかというと、コスト高なんですよ。
コスト高で、且つ、作る人間による違い、差、を、表現するのが、すごく難しいし、それをわかる人も多そうで、実際には少ない。
おそらく、この方は、そちらへシフトしていく時、石アクセサリの世界で、色々に抱え込んで悩んでいらっしゃったんではないかしら。どうやっていこう、と。


しかし、お人形の世界ではね、そこへかける情熱と優れた技量が、この方にとって「これでもか」と活かせる世界だったんですね。
そして、その仕事を評価してくれるニッチ層がいて、作品の出来不出来への成果が、ダイレクトに、ご自分の真剣さとセンスと制作技術にはねかえってくる。そのぶん、言い訳もできないけれど、モノを作り、それを買ってもらう、ということの手ごたえを、天然石アクセサリの時よりも感じているんじゃないのかな、と思いました。
安売り競争の不毛さからの脱出に、成功なさったわけです。


生活のため、稼ぎたいため、利益を出したいために、石や石アクセサリを販売するのは、実はとても難しいことだと思います。
それは、競争相手が多いから、とか、そういうことではなく、単純に、「石を商材」として、ただ安く売ればいい、というものでもなく、個人がそこにはまると、結局は「ユニクロとの競争」に倒れることになります^^。
生活や利益を度外視しようがしまいが、どんなに「石が好き」であろうが、それだけでは、あかんのです。


一年前に、それがどんなに「稼げるよ」と言われても、人形のカスタマイズの方向へは行かなかった自分ですが^^、仮に、私がおぼつかない針仕事でカスタム・ドールを手掛けても、おそらく、この方のカスタム・ドールの足元にも及ばないと思います。


人が、「自分を活かせる道を見つける」には、やっぱり、「必死さ」は大事ですよ。
そして、常に、追い詰められていること。
ラクラク綱渡り・・・は、誰もが夢見る道だけど、天が救いの梯子を、するすると目の前に下ろしてくれる瞬間というのはね、結局、「やるだけやった、自分にやれることは全部やった、だけど、どうしよう」な時なんですよね。
もし、この方が、私が昔勘違いしていたように、単に主婦の石道楽で石アクセサリを楽々やってきた方だったのだとしたら、この道は見いだせなかったんだろうな・・・と感じました。





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